【終演しました】水曜日のクラシックVol.10 オーボエとギター

ricoh gr,五十嵐紅,篠原拓也,門田和峻

撮影:Ricoh gr)



おかげさまで第10回の水曜日のクラシック「オーボエとギター」が終演しました。皆様ご来場ありがとうございました。



「優しい」「穏やか」「オーボエがうまい」篠原さんの好きなところはたくさんあるけど、僕が一番好きなのは「フェア」であるところ。誰にでも平等に接する姿は人間として憧れるし見習いたい部分です。



よく笑い、よく聞き、よく話す。おっとりとして見えるけど、芯は強くて、熱い。でも繊細な部分があって思い出話をすると涙ぐんじゃったり、(笑) 一緒に演奏をしているとそんな人柄が音楽に表れてるなと思う。我が家では「チャーミングな人」と言われている。チャーミング。辞書で引くと「魅力的である、人を惹きつける」という意味があるが、僕はその言葉に「かわいい」という意味が含まれているような気がして、なるほど確かに篠原さんはチャーミングだなと思う。明るい音、大きな音楽の流れの作り方、繊細な音の処理、音程のコントロールはもちろん上手。だけど僕は彼の人柄を知ってるからこそ、彼の音楽が好きだ。


オーボエは楽器の性質上、天気やリードの材質によって音が変わる。とても扱いの難しい楽器。そんなオーボエを「手がかかるからこそ好き(trio fog対談より)」と言う篠原さんはいいお父さんになるような気がする。彼のオーボエは同じ曲を吹いても演奏する日によって違う色の音楽になる。黒が白になることはないけど、赤が青になることはある。オーボエという楽器のせいなのか、はたまた篠原さんの気まぐれなのか、おそらくどっちもだろう。そこがとても面白い。



篠原さんはコンサートの中で「ギター伴奏は難しい」と言いました。理由は「ピアノに比べて音量、音質、音数がシンプルであること。緊張感が増して、ごまかせない。」



ギター伴奏はそのシンプルさにより、ソリストの集中力、技量が問われる、ある意味演奏者泣かせの楽器だと思う。ピアノ伴奏を勉強のために聴くけれど、さすが楽器の王様。王者たる安定感がある。対してギターは、どんなに大声で叫んでもオーボエにかき消されるくらい繊細。そもそも絶対的な音量がオーケストラのどの楽器より小さい。古楽アンサンブルでも「聴こえる気がする」、そんな程度の音量しか出ない。(もちろんギターやリュートがメインのパートでは聴こえる)



単純な音量だけで比べるならオーボエのような単旋律の楽器一本にすら叶わない。歴史的にギターのアンサンブル曲が少ないのは「作曲技法が難しいこと」より「音量バランスが難しい」ことが大きな要因だと思う。



そんな難しさの紹介の後、篠原さんは「ギターっておしゃれだなと思う。伴奏してもおしゃれな雰囲気になる。」難しいけど、アンサンブル楽器として素敵だよねと言ってくれた。とても嬉しい気持ちになった。


今回はPAを使わなかったため、ギターは常に強めの音にしていた。ギター伴奏での弱音の使い所はまだ研究の余地があるように思う。ギターの美しさは弱音にあると思うから、大ホール中ホールよりも、小規模なサロンホールが好きです。hall60は最高。



プログラム構成は「テレマン」「アルビノーニ」といったバロック音楽の間に、「ロンドンデリーの歌」などのアイルランド民謡、そして日本歌曲を挟み、オーボエの名曲
「ドニゼッティのオーボエ・ソナタ」で締めました。



クラシック音楽の間に民謡や歌曲を挟むプログラム。一般的に作曲者の時代や国でまとめた演奏会が多い中でのこの構成は、彼の師であるオーボエ奏者、宮本文昭氏に影響を受けたそう。サロンコンサートだからこそアットホームな雰囲気を演出したいと、篠原さんからご提案いただきました。新鮮な気持ちで音楽を聴けるような気がして、こういう曲並びのコンサートも面白いなと思った。



お客さまから特に評判がよかったのは「アルビノーニ:オーボエ協奏曲」「ドニゼッティ:オーボエ・ソナタ」「アイルランド民謡:庭の千草」「ソル:月光(ギターソロ)でした。これから演奏を重ね、音楽をもっと深めていけるよう、精進いたします。





そして水曜日のクラシックの記念CDをレコーディングし、当日販売しました。

○収録曲
テレマン:オーボエ・ソナタ第3楽章
アイルランド民謡:庭の千草
ソル:練習曲’月光’
3曲です。



インターネットでも注文を承ります。税込500円(送料別)です。



オーボエとギターでの出張演奏も承ります。出演のご相談はこちらまでお問い合わせください。




▶︎五十嵐紅-クラシックギター
東京音楽大学クラシックギター科卒業。第27回スペイン音楽ギターコンクール第2位、第29回ジュニアギターコンクール高校生の部1位、クラシカルギターコンクール、GLCギターコンクールなど様々なコンクールで入賞。東京音楽大学定期演奏会ソロ部門に出演。2013年日本ギター連盟主催「新進ギタリストの競演」など多くのコンサートに出演。クラシックギターを伊東福雄、江間常夫、荘村清志各氏に師事。スペイン歌曲伴奏法を服部洋一氏に師事。原宿での定期演奏会「水曜日のクラシック」主宰。50gt(five-o-gt)代表。HP:www.koh-guitar.com




▶︎演奏会情報
水曜日のクラシックin原宿
フルートとギター
9/13(水) 19:00-20:00(18:30open)




▶︎コンサート演奏や伴奏のご依頼もお待ちしております。
お問い合わせ
070-6432-4980
info@koh-guitar.com




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