つれづれ

僕が小さいころからお世話になっていた方が亡くなった。杉田良雄さんという方だ。



杉田さんとの出会いはもう15年以上前になる。僕のギターの先生伊東福雄先生の合宿で出会った。当時僕はまだ小学生。「人よりギターを弾けること」が自慢だった僕の前で、杉田さんは難曲アルベニスのアストゥリアスをさらっと弾いていて、鼻っ柱を折られたような、そんな記憶がある。アマチュアの重奏ギターコンクールで優勝を果たすなど、とても精力的に活動されていた。


奥様とご夫婦で仲良くギターデュオも組まれていた。伊東福雄先生門下の中では古参メンバーで、先生の演奏会・教室の発表会・演奏旅行までいろんなところでお会いした。一緒に旅行をし、演奏をした。「紅くん、紅くん」と本当に可愛がっていただいた。つい昨年末もあったばかりだ。


そんな方の突然の訃報、とても寂しい。「ギターのおじさん」なんてご本人はおっしゃってたけど、本当に親戚のような存在でした。あんなに元気だったのに・・・と思う。人が亡くなった時、「生きている」ことは当たり前じゃないと気づかされる。


「ほんの小さいネジでも、ちゃんと作らないとロケットって飛ばないんだよ」技術者だった杉田さんは、小さい頃ギターの発表会の時に教えてくれた言葉を反芻する。細部まで気にしないといけない、音楽も同じだと杉田さんは言った。



「紅くんはどんなギタリストになりたいの?」ときかれたことがある。当時の答えと今の答え、少し変わったような気がする。きっとこれからも変わる。この先どんなギタリストになるのか、この先も見守っていただきたいと思います。ご冥福をお祈り申し上げます。

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